私は、危険物取扱者の資格を高専の4年次に乙4→甲種の順でどちらとも一発合格しました。
今回はおすすめテキストや勉強法について紹介しようと思います!受検される皆様のお役に少しでも立てれば嬉しいです。
前回は、危険物取扱者とは何かや、申し込み方、取得して役に立ったことをブログにしましたのでそちらも併せてご覧いただければと思います。
高専学生時代に受けた危険物取扱者 (乙4、甲種)のリアル体験談|独学で合格できる?試験申し込みの流れについてわかりやすく解説
合格までにどれくらい勉強したらいい?
ネットで調べると乙種は1~3ヶ月、甲種は3~5ヶ月程度が平均のようです。
実際、私はどのくらい勉強したのかと言いますと、乙4は2週間、甲種は1ヶ月程度で合格することができました。
私が平均より短い勉強時間で取得できたのは、化学学科に所属していて、化学系の知識があらかじめあったこともあると思います。
✅化学をあまり学んでない、自信のない方は平均時間程度、またはそれ以上を目安に勉強していただくのがいいと思います。
✅逆に化学を学んでいる方だと、特に科目2の物理・化学のところは最初からかなり解ける人が多いと思います。そのため平均時間くらいの勉強時間が取れればいい線に行けると思います。
勉強の効率的なやり方については後述していますのでぜひご覧になってみてください。
おすすめテキスト
私は、乙4と甲種の二つを受検しましたので、それぞれで使用したテキストについて紹介します。
乙4受検時使用テキスト
①
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色々な資格を受験してきましたが、毎回感じるのが過去問を解くことの大切さです。
この過去問は解説付きでわかりやすかったため後述しますが、甲種でも同じものを使用しました。
大きな法改正が少ないため、必ずしも最新版の過去問を買う必要はないと思います。
②
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こちらのユーキャンのテキストは、イラスト付きで優しく、危険物取扱者の初受検でもとっつきやすいテキストだったという印象です。
模試もついていましたので、この一冊のみで乙4の勉強を完結することも可能かと思いますが、私は①の過去問も使用しました。
甲種受検時使用テキスト
①
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乙4受検時に使用して使いやすかったため同じ出版社の過去問を購入しました。
②
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こちらのテキストは乙4の時に使用したテキストに比べてイラストは少なく、必要なところだけに表や図が入っているテキストでした。イラストは少ないですが、その分内容についてきちんとまとめられており、甲種を受けれるくらいの人であればこういったテキストの方がやりやすいと思います。
乙4で使用したユーキャンのテキストも購入しましたが、このテキストのおかげで甲種勉強では全く使用せず、綺麗なままフリマアプリで手放しました😅
テキストを選ぶ際に留意しておくこと
それはずばり、テキスト選びに時間をかけないことです!!
受験者数が多く、人気資格である危険物取扱者にはたくさんのテキストがあります。
問題集については、出版している会社がつくったようなオリジナル問題集ではなく、きちんと今までの受検で出題された過去問を解くべきです。
しかし、テキストの場合、正直販売されている時点で、その販売会社がこのテキストなら他社とも戦える!と思って出している自信作しかありません。合格点の6割を目指すくらいならどのテキストでもカバーできます。
もちろん上記のテキストも私が1発合格できた優秀なテキストになりますので、良ければ購入を検討してみてください。
ですので、テキスト選びに時間をかけるよりもその時間をつかってひとつでも多く危険物の特性を覚えましょう!
甲種受講資格があれば乙種は受けずにいきなり甲種受けても大丈夫?
乙種を受けたことがなく甲種受検資格があるということは、大学等の卒業か化学科目の単位の取得で受検資格がある方なので、それなりに化学の知識がある方だと思います。そのため、いきなり甲種から始めてもほぼ問題ないと思います。
しかし、実際に二つ受けた私からすると、危険物取扱者試験についての経験を積むためにも乙種を一回受検してみることをおすすめします。化学の知識があっても法令などは暗記になるので、まずは優しい乙種を取りつつ危険物取扱者試験の知識も得ていきたいところです。
2パターンのメリットデメリットをあげようと思います。これを参考にしてご自身の受検のスケジュールを立ててみてください。
✅甲種のみの受検
メリット
・一発で受かれば、乙種を受けるよりも効率的
・落ちた場合でも、次の甲種の試験に繋げやすい
デメリット
・危険物試験に慣れていないと予想以上に取得までに時間がかかる可能性
・乙種より受験料が高く、複数回受けるとコストがかかる
こんな人におすすめ
・社会人など業務で必要で少しでも早く取りたい人
・化学の知識に自信がある人
✅乙種を受けてから甲種を受検
メリット
・甲種より受験料が安く受講しやすい
・範囲が少なくなり、合格しやすく、自信につながる
・乙種で勉強したことを甲種でも生かしやすい、試験の流れや解き方も身についた状態で甲種を受けることができる
デメリット
・2回以上試験を受検しないといけないため時間はかかる
こんな人におすすめ
・危険物取扱者を初めて受験する人
・就活生(甲種には合格できなくても乙4は取れる可能性が高く、履歴書に記載できる)
私がおこなった効率的な勉強法
私はどの資格でも共通して、
1. テキストを一周読む
2. 過去問一年分解いて自分がまだ身についていないところを把握
3. その箇所をテキストで復習
4. 2と3を繰り返す
の流れで勉強しています。ポイントは1の段階でただ読むのではなく分からない単語や計算式が出てきたらネットで調べて意味を理解することです。ここでノートに書くことは、時間の無駄だと私は考えているためやっていません。前述したおすすめテキストにはどちらとも重要語句は赤色で書いており赤シートもついているため、ノートに重要な箇所をまとめる必要もないからです。
ここでしっかり基礎ができれば過去問も解きやすく、復習の時間も減ります。
下記に各試験科目ごとに抑えるべき点を書きましたので、これを踏まえつつより効率よく勉強してみてください。
科目1:危険物に関する法令
ひたすら法令を暗記する科目です。内容を暗記すればするだけ得点につながります。しかし効率よくやりたいですよね?私流の暗記術があるので少しお話しします。
法令ではたくさんの数値が出てきますが、なぜその数値が設定されているかなど自分が覚えやすいようにこじつけてみたりしてイメージできれば簡単に覚えることができますし、なんなら覚えなくてもいい数値もあります。
例えば、保安対象物というものがあり、危険物を取り扱っている施設はこの保安対象物から指定された距離以上離さないといけないというルールがあります。
例)・特別高圧架空電線(35000Vを超える):5m 以上距離を離す
・住居:10m以上
・学校:30m以上
・重要文化財:50m以上
これを覚えようとする時に、まず距離順に並べてみてください。
重要文化財>学校>住居>特別高圧架空電線という順番になります。
そしてまず距離の数値は気にせずこの順番だけ覚えようとしてみます。ここでこじつけていきましょう。
ここで、距離が長いということはそれだけ危険物の施設に近づけてはいけない・守らなければいけない施設ということになります。
⭕️まず、重要文化財は国の財産でもあるわけですから、施設の不慮の事故などで燃やしたらとんでもないことになります。そのため距離を一番長くして守らなければいけないとこじつけられます。
⭕️次に学校と住居です。学校の方が人が多くいて、住居が燃えるより被害が大きくなります。そのため、学校の方が住居より守らないといけないため距離が長いとこじつけられます。
⭕️最後に特別高圧架空電線です。電線なので危なそうですが、特別高圧など特殊な感じがしますよね。こういう危ないものってあらかじめ危ないことが起きないように頑丈に作られていると考えます。よって他より近くても危険性は少ないので距離は一番少なめになっているとこじつけます。
このこじつけで重要文化財>学校>住居>特別高圧架空電線の順番を把握できたのではないでしょうか!
後は数値ですが、最悪覚えるのはこれらのうちの1,2個でもいいです。
例えば、学校の30m以上だけを覚えただけでも、
Q.重要文化財の保安距離は次のうちどれか
①3m以上②5m以上③10m以上④30m以上⑤50m以上
という問題を解くことができますよね?そうです、保安距離の順番と病院が30m以上離れていることを覚えていたら、重要文化財だから病院よりも守らなければいけないから距離が大きいんだよな、この選択肢で病院の30m以上より上のは⑤50m以上しかないから⑤だ!と消去法で絞り込めます。
危険物取扱者試験はマークシート方式なので数値を覚えなくてもこのやり方で解ける場合があります!
こじつけ上手くできないという人は、ぜひ最後に記載してあるチャットサービスを利用していただければ、私はこじつけが得意なので上のようなこじつけを一緒に考えますよ😄
科目2:物理学および化学
ここでは、中学・高校レベルの物理・化学の基礎的な知識が必要になります。学校で勉強済みで結構覚えている人は何事もなくいける科目です。
しかし、学校の内容をほぼ忘れている・文系出身で化学わからない!という人は基礎から始めて行きましょう。
上記のテキストだけでもいけるかもしれませんが、詳細に書かれていないことはネットやYouTubeなどで調べたりするとその解説がたくさん出てくると思います。きちんと原理や計算式の意味などを把握して実践で使えるようにしましょう。
科目3:危険物の性質ならびにその火災予防および消化の方法
これもほぼ暗記科目ですが、科目1と違い、化学の知識や実務経験があると有利に暗記をすることができます。
というのもここでは化合物がたくさん出てきます。その化合物の特性は構成されている元素と化学構造によって決まってくるため、その知識があればこの化合物はマンガン(Mn)があるから強い酸化剤なんだとか、クロロベンゼンは芳香族だから水より軽そうだなという感じで、その特徴が掴みやすいんです。
しかし、化学の知識がない方がマンガンとかベンゼンとか聞いても何もわからないのではないでしょうか。ここが知識のない方の辛いポイントになります。
また、実務経験がある方も、その危険物を使用したことがある経験から、直感的にこの物質はこういった危険や特徴があるというふうにわかり、覚えやすいかもしれません。
ここで、0から始める人が、化学の知識を学んでその構造から特徴を理解する勉強法がいいか、頑張って化学の知識なしで暗記のみでいくかはその人次第になるかと思います。
危険物取扱者を取得するということは理系に関わる何かをしている、または、してみたいという人だと思います。そのため、化学の基礎をここで学んでおければ今後別の場所でも役に立ちますので、ぜひこの機会に勉強して見るのもいいかと思います。
試験当日に注意すること
危険物の試験は3科目を一気に指定された時間内に解きます。そのため時間配分には注意しましょう。
とはいえ、記述もなく、計算も電卓を使わない簡単なものしかないので、時間が足りなくなることはほぼないです。
私が受検した際も、早めに解き終わって途中退出する人が多かったです。
後はマークシートなので当たり前ではありますが、塗り潰しやすい鉛筆(マークシートなのでシャーペンより鉛筆が〇)➕しっかり消せる消しゴムを用意しておきましょう。
意外と社会人になると筆記用具を使わなくなり、消しゴムを持ってない!みたいな人も知り合いにいたので、ちゃんと確認しておいてくださいね。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。今回記載した内容を踏まえて丁寧に勉強したら誰でも取れる可能性のある資格だと思いますので、ぜひ頑張ってみてください。
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それでは、皆様の資格合格を応援しています!
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